週末のおさらいと今週のピックアップ

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週末のおさらいと今週のピックアップ

週末は特に重大ニュースもなく、通貨ペアたちはスムーズに月曜日の朝を迎えました。
ユーロはわずかに上昇を見せ、ポンドは下落、日本円はゆるやかな下落が続いており、豪ドルが若干下降気味とは言え、NZドルとあわせ保ち合い傾向です。

週末のおさらい

ギリシャの状況も目下進行中で、財政援助の延長は認められたものの、あるSyrizaの中堅政治家は「債権者と合意された内容は履行されない。我々は皆それを知っている」とのコメントを寄せています。
これはギリシャのキャッシュの必要性が日に日に切迫してきており、至極当然にアテネ勢の変化しようという努力の断片を少なくとも見たいと願っている債権者から与えられる金を待つより、むしろ緊急のニーズに応えるため短期債を発行することにおそらく頼ることになるであろうという事情からきています。

ロシアでは昨夜多くの群衆が金曜深夜にクレムリンの近くで殺害されたボリス・ネムツォフ野党党首を悼むためにモスクワに集いました。
ネムツォフ氏がなぜ殺されたのかについてはそれぞれ独自の解釈が可能ですが、多くの人々はプーチン大統領と結びつけて考えており、状況がいかなるものであれ、ロシアはこの10年間培ってきた民主主義から大きく外れてしまったと感じています。

別件ですが、モスクワは準備金に狙いを定め、今年の予算案に巨大な穴をあけようと考えているようです。
石油収入が急激に下がり、西欧からの経済制裁のために4%もの経済縮小が見られたことは収支に大きな不均等を生じさせ、結果これを埋めるために全準備金の50%もが用いられることになりました。
この準備金は外貨からも成り立っており、つまり中央銀行はルーブルの下落を留めるための力を更に失ってしまいました。

アジア時間中、中国は金利を25バイアスポイントカットしました。
これは経済活動補助政策の最初の一歩だと言われています。
このため中国の通貨は2年ぶりの低値に落ち込み、一方株式市場はこの政策が中国の消費を引き上げるのではないかとの楽観から上昇しました。
とはいうものの多くのアナリストはこれが経済拡大には特筆すべきほどの効果があるのかどうか疑わしいと考えています。
中国の動きは直接的にその貿易相手国、オーストラリアと豪ドルの動きに影響することをお忘れなく。

今週のまとめ

先週までのつまらない通貨ペアの動きに飽き飽きしていたあなた。今週はそんなあなたのためにあります。
今週は2つのタイプのトレーダーの皆さんにちょっとしたスパイスを与えてくれるホットな発表がある2つの主要国から出されます。

短期トレーダーの方はニュースに沿って、
長期トレーダーの方はトレンドを見極めて

今後の取引に臨んでください。

オージーの立役者

豪建設許可件数-3月3日火曜日 1:30am (GMT)
RBA金利発表-3月2日火曜日 4:30am (GMT)

オーストラリア準備銀行(RBA)のグレン・スティーヴンス総裁は火曜日のアジア時間中に金利発表を行う予定です。
直近の経済レポートではオーストラリアは依然不況に落ち込んでおり、投資家の一部はRBAが更に0.25%の金利カットを行うのではないかと推測しています。

しかしながら前回のRBA会議議事録からは政策担当者らは最近の金利カットのインパクトが現れるまで待つつもりであることが読み取れ、更なる追加カットに踏み切るまで数ヶ月猶予を設けるかもしれません。
今回どんな変化が見受けられなかったとしても、穏健的な語調が見られれば彼らは後の金融緩和も視野に入れていると考えられ、豪ドルの更なる下落が期待できます。

カナダドルの立役者

加月間GDP-3月3日火曜日 2:30pm (GMT)
BOC金利発表-3月4日水曜日 4:00pm (GMT)

カナダ中央銀行(BOC)は水曜日のアメリカ時間中に政策発表を予定しています。
BOCのスティーブン・ポロズ総裁は先月、石油価格下落による将来的な経済への影響を避けるため突然に金利カットを行い市場を驚かせました。

それからカナダ経済に特別大きな変化は起こっておらず、経済データはパッとしない状況が続いています。
良いニュースとしてはOPECが生産調整を行うのではないかとマーケットが推測していた一方原油価格が底をついたようで、BOCがカナダ経済をサポートするための政策は現在のところこれ以上必要がないと判断できます。

ポンドの立役者

BOEカーニー総裁スピーチ-3月3日火曜日 11:00am (GMT)
サービス業PMI-3月4日水曜日 10:30am (GMT)
公的銀行金利発表-3月5日木曜日 1:00pm (GMT)
金融政策委員会金利発表3月5日木曜日 ロンドン時間中

他の中央銀行に比べ、英中央銀行(BOE)はより楽観的かつ次期発表においてタカ派的発言が確認できるであろう存在となっています。
ある最近の証言によれば、BOEのカーニー総裁は価格レベルの下落が消費者の支出ひいては全体的な経済成長を促すであろうと強調していたとのことです。

この見通しに変更がなければ、ポンドは今週のBOE決定の間は1.53のレベル上空でサポートされ続けるでしょう。
最後に、最新の雇用レポートは相当好調であり、イギリス経済が安定していることを示しています。
このため英国ポンドはこれまでの下落基調から反転し、新たな上昇トレンドに向かって動き始めています。

ユーロの立役者

スペイン失業者変化数-3月3日火曜日 9:00am (GMT)
最小ビッドレート-3月5日木曜日 1:45pm (GMT)
ECB記者会見-3月5日 2:30pm (GMT)

今週の各中央銀行による経済イベントのトリを務めるのは欧州中央銀行(ECB)による金利発表で、木曜日のBOE発表の直後に予定されています。
最もスーパーマリオことマリオ・ドラギECB総裁は既に彼の手持ちの金融政策を使い果たしてしまっているため、今回の発表では金利変更もQEプログラムの変更も期待できません。

興味深いことに、最近のEU地域におけるあらゆる経済・金融問題にも関わらず、ドラギ総裁は最新のスピーチにおいて比較的穏やかな口調に終始しています。
彼はEU経済にも新芽が見えると指摘し、今後やってくるであろう回復の春における各国中央銀行の役割を強調しています。

さて、今週のトレードを始める準備は万端でしょうか?
皆さんがもっともご自身の取引において重要視する経済トピックは何ですか?
長期的な取引計画をどのように調整しますか?

Invest DivaからのささやかなTipsはこちらです。

短期トレーダーの方へ:
経済イベントやニュースに注意してください。ストップとリミットを狭めに定め、突然の大きな変化に必要以上のピップを失わないようにしてください。
センチメント分析ツールを用い、ダマシのブレークアウトにご注意を!

長期トレーダーの方へ:
ちょっとしたボラティリティには興味がない場合は、すでに設定されているストップとリミットをゆるめ、
長期的トレンドに影響しない短期トレーダーたちの一時的な盛り上がりのために市場から蹴りだされないようにしてください。