休暇の日本、メルトダウンの欧州

Get Started With our Free masterclass

休暇の日本、メルトダウンの欧州

日本勢がお盆による休暇の中、欧州市場のメルトダウンの可能性がささやかれた後、米国消費者センチメント発表を前に米ドルは円を相手にリードを取りFXダンスフロア上で上昇しています。

なぜメルトダウン予測がドルにとって有利に働くのでしょうか?これは一種のパラドックスです。

昨日ユーロ圏の通貨市場と株式市場は典型的な逆張り投資家の動きを見せました。
「メインストリートでの悪いニュースは、ウォール・ストリートのよいニュースである」という言い方がありますね。
これらが昨日のヨーロッパ発、悪いニュースです。

1-ドイツGDPの下落
欧州の力持ちは現在療養中で、イタリアのグループに移行しているようです。フランスもおそらくすぐに加わるでしょう。

2-No 成長 in EU
ユーロ圏は第2四半期の成長率は軒並み0%となり、政府と市場双方のコンセンサスに至ることができませんでした。年間成長率は現在アメリカの3分の1、イギリスの4分の1程度で推移しています。

まだ多くの人はどうしてこんな悪いニュースが市場によって「イイニュース」に転換されるのかわからず頭をかいているかもしれません。
株式市場と通貨市場は当初このニュースに好意的に反応しており、債券価格も同様に動いていました。実際ドイツ政府のの10年債利回りは心理的に重要な1%レベルを下回りました。これは究極のパラドックスのように見えますが、こんな狂気の沙汰も説明できるロジックが存在するのです。

このとんでもないニュースからECBが追加策を取らざるを得ず、金融緩和と更なる金利引き下げ、さらに利用可能なあらゆる手段を使って金融刺激政策を強化する必要があることが確実に期待できます。

これは当然の論理的帰結であり、結局ドラギ氏が魔法の帽子を被って呪文を唱える圧力が高まってくるのも道理です。

ここで究極の疑問が、この掛け金は返済されるのかということです。これを決定する要因はECBがこのような八方塞がりの状況からユーロ圏を脱出させられるような有効な権力と、まさにそれに必要なお金を持っているのかどうかと市場参加者が信じているかいないかにかかっています。
状況は日々悪化していき、主要な経済データが公表される度にますます悪くなっていきます。

ECBがどれほど努力しても、ECBはユーロ圏の主要な経済疾患を治療するのに有効な政策手段を持っておらず、地域を覆う巨大な負債をなんとかできる立ち位置にもありません。
更にはロシアとウクライナ危機に関しては全くの無力であり、まさにこれが主要なボラティリティの1つであるのです。地政学リスクの行方はドラギ氏の手におえるものではありません。
少々奇妙ではありますが、市場は状況に適切に反応しました。掛け金はルーレットが回っている最中に置かれ、元締めはこれ以上の掛け金はなし、ユーロ圏の通貨には勝算がないとアナウンスしたのです。

長期トレーダーの方々、小さな損失に焦らず、大局を見ましょう。短期トレーダーの方々は、責任を持って投資しましょう。
そしてみなさん、InvestDivaのFX最新情報を見逃さないよう、TwitterやFacebookでフォローを忘れずに!

ではまた明日お会いしましょう。

English ver

日本語版メルマガ開始しました!登録はこちら:

短期FXテクニカル・レベル分析

EUR/USD 4時間足: 上昇。

Invest Divaのオススメ: 1.338の上でロングポジション。ターゲットは1.341と1.347です。

代替シナリオ: 1.338の下で1.333と1.311をターゲットに下落。

ダンスフロア概観: 一目の雲の上を値動きしており、RSIは中立エリアの上空で遷移しています。下降ウェッジを上抜けすれば更なる上昇が確実になります。

サポートとレジスタンス:
1.347
1.341
1.338 ピボットポイント
1.333
1.311

USD/JPY 4時間足: 上昇。

Invest Divaのオススメ: 102.49の上でロングポジション。ターゲットは102.72と103です。

代替シナリオ: 102.49の下で102.30と102.11をターゲットに下落。

ダンスフロア概観: 一目の雲の上空を値動きしており、新たな上昇トレンドを形成しつつあります。RSIは中立エリアの上空です。

サポートとレジスタンス:
103
102.72
102.49 ピボットポイント
102.30
102.11

GBP/JPY 4時間足: 更なる下落か。

Invest Divaのオススメ: 170.71の下でショートポジション。前回の底値である169.62がターゲット。

代替シナリオ: 170.71の上で上昇。ターゲットは171.65と172.14です。

ダンスフロア概観: 一目均衡表で転換線が基準線を下抜けました。ペアはキーレジスタンスとなる170.71の上空で値動きしています。今後ダブルボトムパターンが確認できれば、見通しは強気に転じるでしょう。

サポートとレジスタンス:
172.14
171.65
170.71ピボットポイント
169.62