サウジ新体制について知っておくべき3つのこと

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サウジ新体制について知っておくべき3つのこと

サウジアラビアのアブドラ国王が金曜未明に死去し、彼の弟であるサルマン皇太子が新国王につきました。
新国王と彼の政策について知っておくべき3つのポイントです。

1- 新国王と石油政策

サウジアラビアのサルマン新国王は引き続き安定した原油輸出でライバルである産油国を排斥する政策を続けると期待されていますが、王位継承によってマーケットの注目はベテランの石油大臣の将来に向きました。

石油価格は当初アブドラ国王死去のニュースを受けて値上がりしましたが、彼の継承者が世界最大の原油輸出国として政策は変更しない旨を述べたためニューヨーク時間の金曜日にはほぼ逆戻りしました。
WIT先物は多少変動し、サウジアラビア王立裁判所が先王の死去を報じた後3.1%上昇しました。ブレントはロンドン時間で1.4%の上昇レベルでとどまっています。

石油価格がこのまま下落を続ける場合、さらなるドル高が見込まれます。

2- 石油大臣の行く末

新国王がOPECカルテルの市場シェアを守るため石油輸出量に制限をかけないアブドラ先王の政策を継続するように見られる一方、アナリストらの中にはアリ・アル・ナイミ・サウジアラビア石油鉱物資源相の扱いに注目しています。

アリ・アル・ナイミ氏は1995年から現職についており、彼が辞職を希望していたと報じられていますが、アブドラ国王は自身が王位にある限り大臣職を続けるよう慰留していました。
国王が死去した今、彼もまた職を去るのでしょうか。もし大臣が代わった場合、サウジアラビアのエネルギー政策に何か変更はあるのでしょうか。注目が集まっています。

3- サルマン王と3人の妻

石油価格その他そのものには影響しませんが、私のポリシーに反するために言及せずにはいられない点について。
新国王のサルマンには3人の妻(!)と、2人が亡くなっているものの10人の息子が、そして一人の娘がいます。

サルマン国王は1935年にリヤドに生まれ、宗教と現代科学についての教育を受けました。
サルマンは1954年から王国内でいくつかの職位を与えられており、2012年に皇太子の座につきます。

彼は皇太子就任前、50年ほどリヤド地区の首長であり、その間西欧と良好な関係を築きながらもサウジアラビアの政策を左右する聖職、部族、王侯の利権を調整するのに熟練していことでしょう。

さて、サウジアラビアについて少しは理解が深まったでしょうか?
通貨市場は昨日のECB発表の余震が残っており、ユーロは引き続き下落しています。昨日お伝えしたように、EUR/USDは1.08レベルまで下落が予想されています。
今日のテクニカル分析についてはこちらを御覧ください。

それではみなさん、素敵な週末を。
そして来週はマイアミからデイリーレポートをお届けします。お楽しみに!

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