ぬるま湯の心地よさというのは得てして抗い難い魅力と魔力を持っているものです。
たとえそれがどんなレベルの話であっても、安定した環境から脱出するのは大変な努力を伴います。
余談ながら昨日私も「そういったこと」に直面し、なんというか全く楽しいものではありませんでした。
これは人間だけではなく、FXダンスフロアで踊る通貨たちにとっても同じこと。
ユーロ、ドル、円など、自国の政治家が何を言ってもそれほどの影響を受けない通貨たちは特にそうです。
しかしながら一方では新たなトレンドに向かってゴーサインが出た通貨たちもいるようです。
南半球の陽気な彼ら、豪ドルとNZドルですね。
今日はそのうちのミスターキウイと米ドルのペア、NZD/USDに注目してみたいと思います。
NZドルは2011年を底値に通貨安基調が一年以上続いていましたが、2月4日、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)のWheeler総裁が金利を引き下げるつもりはないと発言したことでこれが崩れました。
トレーダーたちはこの言葉を一種のサインと受け取り、NZドルは3.8%の上昇を見せ、主要通貨の中で最もパフォーマンスの優れたものとなりました。
昨夜NZ政府が新規の建設を妨げてきたオークランド内のアパート等の高さ制限、またNIMBY問題にあたるような施設に関する規制を撤廃するのにはさらなる検討が必要だと発表した時点では、若干の上昇が見られました。
日足チャートではペアは一目の雲の下にとどまっており、転換線が基準線を上抜けする、また強気の包み線ローソク足パターンが見られるなど買いシグナルが確認できます。ペアは強い上昇センチメントでもって23%フィボナッチレベルに向かっています。
またある大手国際ブローカーによると、SSIは41%のトレーダーがロングポジションであり、これを逆張り指標として用いるとマーケットセンチメントと合わせて強気バイアスと言えます。
というわけで、私は0.76の23%フィボナッチレベルへの到達が確認できたら、0.7830と0.80をターゲットにロングポジションでエントリーしたいと考えています。ストップロスオーダーは現在のサポートレベルである0.7350と0.7238です。
皆さんはどうですか?
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