FX市場を揺さぶるであろう来る経済指標や中央銀行発表を控え、月曜日の朝は非常に静かに(そしてNYでは雪混じりに!)開けました。
今週の経済カレンダーを改めて確認してみましょう。
ANZ企業信頼関係数- 火曜日 1:00(GMT)
ANZ指標は経済の健全性に関する先行指標です。
企業は市場のコンディションに素早く反応し、彼らのセンチメントの変化は支出や雇用、投資などの経済活動の将来を予測するシグナルとなります。
ニュージーランド経済は2016年半ばまでに3%から3.8%に拡大すると予測されています。
このためニュージーランド準備銀行(RBNZ)はインフレ率が予測可能な範囲の期間、ターゲットを下回る1から3%の間でとどまるにも関わらず金利カットや国債買い入れのような金融緩和政策はとらないと見られています。
こうした予測にも関わらず、金曜日の記事でもお伝えしたとおり、キウイ(ランドドル)の現在価格は「弁明の余地なく高く、持続不可能だ」と見られています。
そのためランドドルをより持続可能なレベルにまで押し下げるべく、輸出経済関係者一味が乗り込む可能性がある次の政策会議の間はキウイクロスは下落するでしょう。
その他にもニュージーランドからはGDT(国際乳製品価格)価格指標が水曜日に発表されます。
これはオークションで売買される9つの乳製品の加重平均価格がサンプルとなり、前回価格との比較で算出される指標で、世界最大の乳製品輸出国であるニュージーランドの他国との貿易バランスに関する先行指標でもあります。
コモディティ価格の上昇は輸出収入の増加を意味するため、この指標の結果により更にキウイ価格が動く可能性もあります。
GDP(カナダ) -火曜日 13:30(GMT)
カナダのGDPは月毎に国の経済活動を見るために好評されます。
カナダ経済は12月にアナリストによる0.2%の予想を上回る0.3%の拡大を見せました。
しかしながら石油価格の下落がカナダドル安に尾を引いているため2月の雇用変化率は予想を上回る好調な数値を叩きだした事実にも関わらず、今回のGDP発表は弱気に振れると予想されています。
多くのアナリストがカナダは去年から始まった石油安のために困難な時期が続くと考えています。
カナダのアルバータ州では経済活動のほとんどをエネルギーや自然資源セクターに依拠しており、一月の間に14,000の失業に直面、失業率は2011年9月以来の最高値に達しました。
事実、カナダ経済は鉱業、石油、天然ガス関連で約16,900もの失業がありました。
カナダドルはUSドルに対し6年ぶりの低値付近で持ち合っており、1.238000と1.27900のピボットゾーンの間での多少の変動はあるものの今月はこのままの状態が続くと考えられます。
GDPが予想値を下回った場合、USD/CADが1.279000のピボットレベルにまで押し出され、そのまま強い上昇センチメントが続けば1.300をターゲットに上昇が期待できます。
また可能性は低いものの、代替シナリオとしては突然のアメリカ経済の不調、またはカナダ経済の好調が確認されピボットレベルを下回れば、23%フィボナッチレベルの1.203を最初のターゲットに見通しは弱気に転じるでしょう。
その他の経済イベント
カレンダーを更に見てみると、通常少々のボラティリティを生むイギリスとヨーロッパのPMI指標発表があります。
さらに今月も後数日ということで、ビジネスマン、そして資産マネージャーにとっては四半期、また年度終わりのため決算シーズンとなり、ポジションを固め、実際のお金が多く市場を動くことになると考えられます。
月が明けて今週終わりにはアメリカの雇用データが、金曜日には非農業部門雇用者数が発表されます。
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