ドル円は一目の雲を上抜けする?FX取引戦略
こんにちは! 5月が終わりに近づいてきて、アメリカでは、Memorial Dayがあり、フレッシュな三連休となりました。その間、ドル円市場で興味深い事が起こっています。なぜドル円は一目の雲を上抜けしようとしているのでしょうか? そして、もしそれが確実になったらどのようなことが起こるのでしょうか。Invest Divaのダイヤモンド分析の全てのポイントをチェックして、2016年6月のドル円取引戦略を考えましょう!
FXははじめたばかりですか? そんなあなたには、ビデオコースがぴったりです。
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USD JPY Breaking Ichimoku? Forex Trading Strategies | Mr. USA and Ms. Japanese Yen Dancing on the forex dance floor
1. 日本経済
一目の雲を上抜けするかは置いといて、通過ペアの動きの裏にあるファンダメンタルズをチェックする必要があります。まずは、日本経済を見てみましょう。
・円はもはや2016年の最も強い通貨ではない: 今年のはじめ5ヵ月間、円は、その魅力的な着物で投資家たちの心を掴んでいました。しかし、ここ数日間、弱い円のトレンドが始まりつつあります。それを考えると、これから円は、投資家たちに買われるという事はなくなる可能性があります。日本経済の復活計画は、弱い円に頼っています。
・日本の大部分は、強い円を望んでいない: 日本円に対する大きな需要は、日本の安倍首相の心を砕いています。その理由は、彼が嫉妬深いからではなく、円に対する大きな需要は、円を強くしてしまうからです。強い円は、国が推進しようとしているインフレと輸出に悪影響を与えるからです。
困っていることがありますか?ぜひ相談してください。
・消費税増税が遅れるという噂がある: 日本の安倍首相は、消費税増税を延期しようとしているという噂があります。これは、円売りを引き起こした大きな要因の一つでしょう。彼は、元々の予定であった2017年4月から、2019年10月に延期すると言われています。実に2年半も遅れるのです。
・消費税増税の延期は円を弱くするかもしれない: 通常では、消費税増税の延期は、国の通貨を弱くはしません。しかし、日本の場合は、予算の赤字を減らそうとしています。消費税増税によって、国内の支出は未だに多い状態になることが予想されますが、安倍首相は、2020年までにプライマリーバランスを黒字に戻そうとしています。この矛盾は安倍首相の頭を悩ましています。そして、投資家たちが日本円はもはや安全な通貨ではないと考える理由になるかもしれません。
注目すべきは…
全体として、オーストラリアやと日本円のようなより高利回りの通貨は5月の後半低く推移しています。これは、よりリスクをとるようになっていくシグナルであるかもしれません。原油価格は回復してきていて、市場分析者の中には、コモディティ市場はすでに回復したと言っている人もいます。日経225インデックスは、家庭支出や小売り業売り上げが予想よりも良いなど最近ポジティブな傾向にあります。アジアの投資家たちは、よりリスクをとったりより高利回りの資産に投資するかもしれません。その過程で円の需要が大きくなる可能性があります。
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もちろん通貨市場は、今週予定されている大きなイベント、とくに6月1日の中国のPMIなどによって、センチメントは変わります。経済カレンダーについては、下のビデオを見て下さい。
2. アメリカ経済
米ドルの動きを操っている大きな要因は、最近のFEDの会合でしょう。FED議長のジャネットエレンが直近の証言で、タカ派の見解を避けなかった後、米ドルはより利回りの低い通貨に対して、上昇しました。アメリカの中央銀行は、今年何回か金利上昇を期待されていて、FEDもそういった期待を否定していないのにも関わらず、トレーダーたちは、エレンの注意深い発言を予想して、ドルを買うのをためらっていました。そういった点で、日本円は、リスクオフの通貨として買われていました。
しかし、エレンは、数か月以内の金利の上昇が適切だと認めました。円の所有を減らし、ドルへとむかうきっかけとなりました。
注目すべきは…
・アメリカの製造業PMI 6/1
・アメリカADP非農業雇用者数の変化 6/2
・アメリカの週失業保険申請件数
・非農業雇用者数の変化 6/3
3. テクニカル分析 ドル円は一目の雲を上抜けする?
さて、ファンダメンタルズ分析の次はInvesty Divaのダイヤモンド分析でもあるテクニカル分析をしてみましょう。
月足チャート
通過ペアは、一目の雲の上にあります。5月のろうそくは大きく戻っています。しかしその強気のろうそくは、4月の弱気のろうそくよりも短いです。通貨ペアが長期的な強気のシグナルとして最初に破る必要があるピボットは、110.50あたりです。これは、長期的なフィボナッチリトレースメントの61%と、短期的なフィボナッチリトレースメントの23%に当たる重要なラインです。より重要な二つ目のピボットは、113.50です。
USD JPY breaking ichimoku Monthly Chart Technical Analysis
日足チャート
日足チャートでは、一目の雲を上抜けしようとしています。これは一目の観点からも重要であるだけでなく、ここ6ヵ月で数回この111.20のラインを試しています。レジスタンスとサポートの両方のラインになっていました。このラインを上抜けたことが確認できたら、次のピボットライン113.50に向けて上昇が期待できるでしょう。
USD JPY breaking ichimoku Daily Chart Technical Analysis
4.2016年6月のドル円FX取引戦略
Invest Divaの生徒のみなさんならすでに今までの事を考え合わせて、自分自身の戦略を思い付いているでしょう。しかし、新しく来てくれた人や始めたばかりの人のためにも説明しますね!
FEDや日銀のスタンスに変化がなかったら、通貨ペアは強気のセンチメントを保つでしょう。日本は弱い円を望んでいて、ドル円は上昇するでしょう。
なぜUSD JPYの順番なの?ビデオを見てくださいね
弱気の引き金
・6月の金利上昇がない
・一目の雲を上抜ける事に失敗する
・6月のアメリカのデータが予想よりも悪い
強気の引き金
・日本経済の刺激策 金利の引き下げや量的緩和
・タカ派のFEDや予想以上のアメリカの経済データ
・ドル円が一目の雲を上抜ける
・113.50を破る
まとめ:今は、ドル円の強気シグナルが確実になる事を待っています。しかし、今週のファンダメンタルズがそれを変えるかもしれません。結果に基づくポートフォリオの管理の仕方や、他の通貨や株、ETFなどについて学ぶには、投資コーチングを予約してくださいね!
以下がドル円の重要な大まかなラインです。
Support Levels | Turning Point | Resistance Levels |
---|---|---|
106.50 | 111.20 | 116.15 |
100 | 113.50 | 118.20 |
Translation by Takahiko Otsuji
#1 Best Selling Author. Helping you accelerate your retirement with Triple Compounding™ Former engineer on a mission to help 1 million households take control of their finances. Founder & CEO of Invest Diva.