バレンタインを控えた今週は通貨ペアたちも浮き足立ち、数日ほぼ同じレンジで上げ下げを繰り返しほとんどの通貨が保ち合い傾向です。
これは嵐の前兆なのでしょうか?
投資アドバイザーは私、キアナ・ダニエルです。イラン出身のユダヤ人で、日本留学中にFXをはじめ、現在はNYから様々なトレード情報を発信しています。
ユーロはドルに対して4日連続で1.15から1.13の間を動き、ようやく月曜日の夜に1.13を一時下抜けしました。
これはもちろんギリシャとユーロ圏問題のせいですが、テクニカルの側面から言うとそろそろ長い下降トレンドに別れを告げ、新たな上昇を予感させる転換シグナルが待ち望まれています。
ペアは一目の雲の下にとどまりながらも転換線が基準線に向かっており、これを上抜けすれば最初の転換シグナルと見ることができます。同時にフィボナッチレベルにも接近しており、次のターゲットである1.22と1.2533に向かってSSIも強気の値動きが期待できます。
またはペアが最新のサポートレベルを下回れば、1.0775をターゲットに11年来の底値に向けて真っ逆さまの可能性もあります。
しかし仮にこのシナリオが実現したとしても、マーケットの動きはベルカーブに従うという理論を念頭に置くと、どこかで必ず下落は上昇に転じると考えるべきでしょう。
皆さんはユーロはすでに底を打ったと考えますか?それともユーロ圏の問題は私たちが考えるよりも深いものでしょうか。
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ドルの不調
アメリカのコア小売業売上高は失業保険申請件数の結果が発表されました。が、あまり芳しいものではありませんでした。
1月の失業保険申請件数は30.4万件と、12月の27.9万件と予測値の28.2万件をともに上回りました。
このニュースを受けてドルは対円で下落しました。
その他保ち合いが続いていたEUR/USDでは、カウンター通貨のドルが下落したためペアとしては若干の上昇が見られました。
オーストラリアドルも
今週重要発表があったのは米ドルだけではありません。
豪ドルもまた1月のオーストラリア雇用率が予想より低かったためご機嫌ナナメです。
興味深いことに最新のオーストラリア雇用レポートについて、実は先週オーストラリア準備銀行(RBA)が既に金利発表の際に予想値よりも低くなることを暗に示していました。
スティーブン総裁はRBAとしては雇用のダウントーンが継続すると考えており、失業率は予測されているよりも若干高めでピークを迎えることになるであろうと述べています。
これを受けて、RBAは再び金利カットに踏み切るでしょうか?
ユーロの進退
ギリシャとユーログループのその他のメンバーは昨夜、現在手詰まりとなっている債務期限についてはもちろんのこと共同宣言の文句上ですら合意を取り付けることができませんでした。
ユーログループの会合は双陣営が「話し合いは月曜日に再開する」程度の確認で閉会しました。あまり期待できそうにありません。
この進捗のなさもユーロを対して揺さぶる事態にはならず、上述したドル関連の若干の上昇を除いて、横ばい状態が続いています。
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