今朝のニュースをさらったのはオバマ大統領による4兆ドルの予算の青写真で、議会との衝突が予想されます。
大統領は2016年にむけ3.99兆ドルの予算を提案し、富裕層、または企業により高い税を課すことで中間層を支持するプログラムをめぐり、共和党との接戦が見込まれます。
このニュースのため米ドルは日本円に対し117のレベルからリバウンドしました。
週末、ギリシャのバルファキス財務相はギリシャと通貨同盟の関係を讃え、ユーロ圏とギリシャとの結びつきはかけがえのないものであり、「ヨーロッパが優先」であるという考えを強調しました。
バルファキス財務相は自身の政策である借金への中毒脱却の頭上にギリシャ国旗を掲げています。
今週末のフランスでの対話の後、バルファキス財務相は負債まみれの泥沼から脱却できるようなさらなる計画を期待することになります。
ギリシャのための新たな負債パッケージに関しては、(ギリシャは)資金に窮しているが、コミットメントや信用性の問題であり、
ギリシャは今次の一匙を必死に求めるドラッグ中毒患者のようなものであるため、今回の政府はこの中毒を終わらせるためにあると言ってもいい、と述べました。
今週は5つのホットな経済イベントが控えています。主要通貨ペアにボラティリティが期待されますので、注意して取引に臨んでください。
1. AUD/USD 豪中銀(RBA)の金利決定(火曜日、4:30 GMT)
オーストラリアはアジア時間の火曜日、まず貿易収支がGMT1:30に、続いて政策金利とそれに関する発表がGMT4:30にあります。
以前お話ししたように最近はほとんどの中央銀行がより慎重な態度に移行しつつあるため、投資家は今週のオーストラリア準備銀行のグレン・スティーヴンス総裁からも同じように穏健派な発言がでるものと踏んでいます。
中には最近の石油価格の下落が他のコモディティ価格も軒並み押し下げていることがオーストラリアの輸出額を損なっているため、RBAが金利を切り下げるのではないかと考える投資家もあります。
こうした予測より積極的な発言がなされた場合、豪ドルは上る可能性があります。
2. NZD/USD ニュージーランド 四半期雇用データ発表 (火曜日、22:45 GMT)
お隣のニュージーランドでは2014年の第4四半期の雇用データが週の半ばに発表されます。
この第4四半期発表で雇用率が後0.8%上昇すれば、失業率が5.4%から5.3%に下落します。
予想よりも好調なデータが発表された場合、NZドルは先週の下落が一旦落ち着いてくるでしょう。
一方予想より悪化した場合はさらなる下落が予想されます。
3. GBP/USD 英中銀(BOE)の金融政策発表 (木曜日、13:00 GMT)
今週の中央銀行の政策発表、もう一国はイギリスのBOEです。前回の発表では
BOEの政策担当者はインフレ率の低迷基調をさほど気にしておらず、むしろ消費者支出にプラスだと考えていました。
しかしながら前回の議事録を見ると引き締め政策への圧力は減じており、タカ派の金融政策委員会メンバーであるIan McCafferty氏とMartin Weale氏は金利据え置きに投票しています。
それからも一般価格は減退を続けており、BOEのカーニー総裁らは今回は多少これを憂慮しているようです。
前回のBOE発表中のポンドの動きから察するに、FXトレーダーは長期バイアスを決定する前に議事録の発表から数週間様子見をするようです。しかし今週の発表時にサプライズがないとも限らないため、ポンドペアの動きに備えて置く必要があります。
4. USD/CAD カナダ雇用データ発表(金曜日 14:30 GMT)
数ヶ月に渡る雇用数の減退の後、1月の雇用データでカナダ経済は5100の雇用増加をみせをみせました。
しかしながらアナリストらは石油産業の低迷が雇用面でも未だに尾を引いていると予測しており、悪い意味でのサプライズがあり得ると考えられます。
また2014年と2015年のはじめを通してフルタイム雇用のトレンドが弱まっていつことから、歳入面でも大幅な下落が予想されています。このためカナダドルは今週の雇用データ発表が芳しくなくBOCによる更なる金利引き下げが予測された場合大きく下落する可能性があります。
5. USD アメリカ非農業部門雇用者数発表 (金曜日 14:30 GMT)
最後に、しかしおそらくは最も重要な発表としてアメリカの非農業部門雇用者数が金曜日のニューヨーク時間に発表されます。
2015年1月の予想は23.1万の増加であり、2014年12月の25.2万に比べると若干スローダウンしたと見られています。失業率は現在のところ5.6%で据え置きだろうと考えられています。
アメリカ雇用データで興味深いのは、4回の発表がすべて上方修正を経験していることです。
雇用セクターは当初考えられていたよりもよほど改善されているということで、これに加えてFOMCがタカ派的態度を守ったために、米ドルに関してはさらなる上昇が見込まれています。
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