FOMC発表からわかる6つのこと:ドルは下落

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FOMC発表からわかる6つのこと:ドルは下落

取引と金融の街ニューヨークから、インベストディバのキアナ・ダニエルが投資アドバイザーとしてあなたのお小遣い作りを助けます。
昨日発表された連邦準備理事会の議事録を受け、英国の主要な指標が配当落ちと保険セクターの悪いニュースがセンチメントに影響したため低くなっているものの、全体としては静かな動きを見せています。
FOMCの内容は期待に溢れており、タカ派的発言がなかったことは株価を値上がりさせ、債券利回りを軟化し、ドルを弱めるのに十分でした。本日のデイリーレポートは、昨日のFOMC議事録からわかる以下6つのトピックに注目です。

1.FEDは金利引き上げを急いではいない

FEDは第2四半期における経済成長率と名目失業率の低下(失業率の低下が真にアメリカの労働市場の改善の結果なのかその他の理由なのかはさておき)に満足のようで、また最近のインフレは認められるものの、現段階では脅威というほどではないとしています。

2.QEは2014年10月に終了

FOMCはこのシナリオを認め、FEDが計画を差し止めたり早めたりすることはないと示唆しました。これは米ドルにとっては明らかにポジティブな材料であり、量的緩和の終了はFEDが金融政策を引き締めにかかるであろうことを意味します。もちろんこの決定は経済データが第2四半期中のリバウンドを反映するかしないかにかかっていますが。

3.ドラギ氏は多分FOMCを恨んでいる

ドラギ氏が市場に対して主張し、ユーロやECBに対して説得を試みた一方(失敗しましたが)、彼は彼と全議員がある一定期間現行の金融政策を続け、場合によっては慣習にとらわれない手段を用いることを合意すると決定しました。
これは例えばかつてのユーロ売りであるでしょうが、この発表のわずか一時間後にFEDは金利引き上げの意志がないと言い、ドル指標は下落した中ユーロだけが値上がりを見せました。
ドラギ氏はおそらく対ユーロ懐柔策を考えなおさなくてはならず、真剣さを伝えるためには対話以上のアクションに頼る必要すらあるかもしれません。

4.労働市場に関する視点

実際のFOMC発表では1年の就業率予測を改善し、政策担当者らは労働環境は改善されていると信じているようです。
しかしながら彼らは未だ労働市場参加率や長期失業などのしつこいリスクに対して注目を続けています。

ただしこの会議が、賃金の上昇といった主要な労働市場指標の改善点が実際に反映された6月のNFPデータ発表前に開催されたことに注意してください。
FEDの関係者の中には完全雇用の達成が予想よりも早く達成できるのではないかと楽観的に感じている人もいるようです。

5.米国債券利回りの低下はドル売りを呼ぶ

FEDのポジティブな予見にも関わらず、トレーダーたちは議事録が発表された後も大してドル紙幣に愛着は持たなかったようです。
しばらく最初の上昇が続いた後、FOMCによって来年の早い段階で金利引き上げを行うという希望が打ち砕かれてから撤退しました。

この発言によって米10年国債利回りはその日の高値であった2.60%から2.55%まで急速に下落しました。
InvestDivaの学習コースでも述べたように、国債利回りの低下は低金利期待を反映するため一般的にはドルを下落させます。

6.超過リスク問題

その他主要通貨に対してドルを低下させる他の要因に、リスク選好があります。
予見できない未来においても低金利政策を続けるという約束は結局、米国経済にとって悪銭(イージーマネー)の時代が長期間続くことにほかなりません。
貸出と支出は米国経済活動や企業活動のいかなる改善にも関わらず政府によって保証され続けることになります。

これはFED関係者の中にも懸念されているようで、「過ぎたリスクテイクを是正し、財政収支を適正にするための手段が講じられるべきだ」との指摘もあります。

何人かはより透明なコミュニケーションがこうした問題を解決できると提案しています。
議事録によると、「政策を一般化する最初のステップが適切である前に、計画を作り上げ、今年の後半にでも公とのコミュニケーションを図ることは委員会にとっても有用であったことがわかった。」とのことです。

長期トレーダーの方々、小さな損失に焦らず、大局を見ましょう。短期トレーダーの方々は、責任を持って投資しましょう。そしてこのビデオレポートを気に入ってくれた皆さん、動画をFacebookTwittier(日本語版)でInvestDivaのフォローも忘れずに!

ではまた明日お会いしましょう!

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今日のFXテクニカル・レベル分析

EUR/USD -ユーロ/ドル: 1.36の上で強気バイアス。

Invest Divaのオススメ:1.36の上でロングポジション。ターゲットは1.365と1.3675です。

代替シナリオ: 1.36の下で1.3575と1.3555をターゲットに下落。

ダンスフロア概観:保ち合いの継続も否定できませんが、限定的でしょう。

サポートとレジスタンス:
1.37
1.3675
1.365
1.3611 前回
1.36
1.3575
1.3555

GBP/USD -ポンド/ドル: 1.71の上で強気バイアス。

Invest Divaのオススメ:1.71の上でロングポジション。ターゲットは1.7165と1.72です。

代替シナリオ: 1.71の下で1.7055と1.7005をターゲット下落。

ダンスフロア概観: 1.71付近でサポートが形成され、一時的に保ち合いに陥っています。強気チャネルのサポートで跳ね返るでしょう。

サポートとレジスタンス:
1.723
1.72
1.7165
1.711 前回
1.71
1.7055
1.7005

USD/JPY -ドル/円: 下落傾向続く。

Invest Divaのオススメ: 101.8の下でショートポジション。ターゲットは101.2と101.05です。

代替シナリオ: 101.8の上で102と102.25をターゲットに上昇。

ダンスフロア概観: RSIは弱気で更に下落傾向です。

サポートとレジスタンス:
102.25
102
101.8
101.3235 前回
101.2
101.05
100.8

EUR/JPY -ユーロ/円: 下落傾向続く。

Invest Divaのオススメ: 138.25の下でショートポジション。ターゲットは137.55と137.25です。

代替シナリオ: 138.25の上で138.6と138.85をターゲットに上昇。

ダンスフロア概観: RSIは弱気で更に下落傾向です。

サポートとレジスタンス:
138.85
138.6
138.25
137.9114 前回
137.55
137.25
136.8

GBP/JPY -ポンド/円: 抑圧傾向。

Invest Divaのオススメ: 174.4の下でショートポジション。ターゲットは172.85と172.35です。

代替シナリオ: 174.4の上で175.15と175.35をターゲットに上昇。

ダンスフロア概観: 174.4のレジスタンスを超えない限り、弱気バイアス内での値動きとなるでしょう。

サポートとレジスタンス:
175.35
175.15
174.4
173.3645 前回
172.85
172.35
171.85

NZD/USD -NZドル/米ドル: 上昇傾向続く。

Invest Divaのオススメ:0.8775の上でロングポジション。ターゲットは0.8835と0.886です。

代替シナリオ: 0.8775の下で0.8735と0.871をターゲットに下落。

ダンスフロア概観: 保ち合いの継続も否定できませんが、限定的でしょう。

サポートとレジスタンス:
0.89
0.886
0.8835
0.8806 前回
0.8775
0.8735
0.871

USD/CAD -米ドル/カナダドル: 下落傾向続く。

Invest Divaのオススメ: 1.0695の下でショートポジション。ターゲットは1.0615と1.058です。

代替シナリオ:1.0695の上で1.0725と1.075をターゲットに上昇。

ダンスフロア概観: リバウンドの可能性も否定できませんが、限定的でしょう。

サポートとレジスタンス:
1.075
1.0725
1.0695
1.0666 前回
1.0615
1.058
1.0555

今日のUSインデックス

S&P500

1968の下でショートポジション。ターゲットは1937と1923です。

代替シナリオ: 1968の上で1978と1986をターゲットに上昇。

Dow Jones

16795でショートポジション。ターゲットは16620と16525です。

代替シナリオ: 16930の上で16995と17090をターゲットに上昇。

Nasdaq 100

3895の下でショートポジション。ターゲットは3808と3783です。

代替シナリオ: 3895の上で3919と3946をターゲットに上昇。

Russell 2000

1183の下でショートポジション。ターゲットは1147と1132です。

代替シナリオ: 1183の上で1194と1211をターゲットに上昇。